重畳する山々、深い樹林、木立、清冽な谷川、その流れ。自然の限りない恩恵。
日本の庭は、その自然を源点として写すことから始まり、その大偉なる造詣を学び、単なる形に留めず、精神性あるものへと高められてきました。

有限の空間に凝縮される緊張感。
それは、建築物とも相まって、対峙する者を自己の内なる自然へと導く発露となるでしょう。また庭は、創る者の思惑を超えて、千変万化の時の流れに生き続けるものでもあります。
日本人の四季を愛で五感の全てで感じとる、暮らしに息づく美意識を持って、過去から受け継がれて来た事々を感じつつ、そして未来へ続くものして時空の変容の中で庭を創造し、その原形を探り求めてゆくことが、私共のテーマです。

自然を慈しみ、楽しみ、時の流れをも変え得る和みの空間創造。
土木、建築、左官等関連業種との連携を図り乍ら、作庭の意向を汲み取り表現する想像力と技術力を研き、積み重ねて、日々精進してまいります。

名阪造園の特徴

「伝統」に裏打ちされた技術力

名阪造園は、京都から学んだ伝統の技術と庭園知識を基礎としています。ただ木を植えたり石を貼るだけではない、脈々と受け継がれてきた作法や精神性を理解することも、伝統技術を継承するための重要な要素であると考えます。社員全員が基礎をしっかり学ぶことを徹底しており、現在あまり見られなくなった古典的な技法にも積極的に取り組んでいます。また、その知識や技能を見える形にするためにも、公共・民間を問わず資格取得を推進し、各現場の責任者には必ず有資格者(造園施工管理技士、造園技能士など)を配置しております。

「質」の高いデザイン力

名阪造園では、長年の経験と専門知識を有した担当者が計画しています。私たちは造園知識だけにとどまらず、建築、自然化学、芸術などの多様な知識を学ぶことにより広い視野での提案を目指しています。
またお客様にご提案する表現手法も、お庭のデザインや世界観によって手描きとCADの両面から、より伝わりやすい方法を用います。
伝統的な和の庭園から、現代の住宅にも合うモダンな外構まで、流行に踊らされない機能性と利便性を最大限考慮した飽きの来ないデザインを心がけています。

「真摯」に“ものつくり”に取り組む誠実さ

名阪造園のスタッフは、真面目で誠実である事を誇りとしています。表には決して出ることのない地道な努力を続け、ひたすらに「お客様に喜んでいただきたい」との想いで日々の研鑽と精進を重ねております。たとえ不器用で遠回りであったとしても、誠実で確かなものつくりに取り組む姿勢は工事の大小を問わず常に同じと考えです。そして、それが私たちの「良いものをつくりたい」「今できる最高の仕事をしたい」という情熱と自尊心なのです。